突発性難聴は早期の治療が大切です
厚生労働省の調査によると、「突発性難聴」が発症してから一週間以内に適切な治療を受けると、40%の患者が完全に回復し、50%の患者が何らかの症状を残す一方、10%の患者では治療の効果が現れないという結果が明らかになっています。
ただし、発症から3ヵ月以内であれば、改善の例は数多く見られます。
あきらめずに治療していきましょう。
このような方におすすめ
- 薬を飲んでいるが改善しそうにない
- 薬だけでなく積極的に治療していきたい
- 聴力が回復してきたが完全ではない
- 聴力は戻ったが耳鳴りがおさまらない
- 音が響くように聞こえる
- 耳につまった感じや違和感がある
- 高気圧酸素療法を行っても効果が出ない
- 再発が心配
突発性難聴の原因
突発性難聴は、一般的に『原因不明』とされていますが、当院では主な原因を内耳(ないじ)の血流が不安定になることで発症すると考えています。
そのため、内耳の血流の改善を狙って施術を行っていきます。
突発性難聴の患者さんの共通点
これまで施術してきた突発性難聴の患者さんには、「顎(あご)の関節」の周辺や「首の側面」に強い筋肉のこわばりがあるという共通点があります。
耳と顎の関節は近くにあり、さらに突発性難聴の原因と考えている内耳は、顎の関節のすぐそばです。そして、顎の関節に強い影響を与えているのが首の筋肉になります。
そのため、「顎の関節」や「首の側面」のこわばりが耳に何かしらの影響を与えていると考えています。
当院では、耳と顎と首の関係に着目し、内耳の状態を整えていきます。
鍼って効果があるの?
これまで当院に通院されていた方の例では、完全に回復した方、50%程度回復した方、若干回復した方など、結果は患者さんによって様々です。
施術の効果は、その患者さんの状態(症状の重さ、発症からの日数、年齢、体力)や条件(通院回数)などにも影響を受けます。
最善を尽くして良い結果を目指し施術を行いますが、満足できない結果に終わってしまうこともあります。
ただ、完全回復という嬉しい患者さんも多くおられます。
鍼は、突発性難聴の治療の可能性を広げる一つの手段として間違いない施術方法だと思います。
当院に通院される患者さんは、病院の治療で満足な効果が得られなかった方ばかりです。
できるだけ早く施術を始めるほど、良くなる可能性は高くなります。
まずは、お気軽にご相談ください。
なぜ鍼治療が有効なのか
鍼の治療が得意とするのは「血流の改善」です。
当院では突発性難聴は内耳の血流が悪くなることが主な原因だと考えています。
一時的に血流が悪くなっただけなら聴力に問題は発生しません。
しかし、血流が悪くなった状態が何日も続いてしまうと、内耳の中の細胞組織に酸素や栄養が十分に届かなくなり、壊死(えし)したり仮死状態になってしまいます。
そのため、内耳の血流を良くし、その状態を保つことが必要になります。
そこで、血流を改善することが得意な鍼治療が有効になってきます。
鍼による血流改善の特徴
鍼による血流の改善は、他の治療方法では得られない効果が期待できます。
それは、ツボの作用を使って、周辺の血流を集中的に改善させることができるからです。
突発性難聴は、内耳の血流が悪くなったことが主な原因で、全身の血流が悪くなったわけではありません。
耳の周辺にピンポイントで血流の改善を行うことができれば、効率的でより高い効果を引き出すことができます。
投薬や高気圧酸素療法でも血流の改善はできるのですが、耳の周辺に効果を集中させることができないため、全身への作用が耳の周辺にも作用することを待つ必要があります。
耳の周辺に血流の改善効果を集中できる鍼治療は、症状を良くする可能性を広げます。
施術期間の目安
聴力が落ちるのは一瞬ですが、回復するには時間がかかります。
適切な治療を行ったとしても聴力の回復はゆっくりなため、中長期的な治療計画が必要になります。
施術期間の目安は、1~3ヶ月。
施術を開始してすぐは、週2~3回の通院が必要です。
軽微な症状では、3回程度で完全に回復する例もありますが、多くの場合は5回以上の施術を必要とします。
耳鳴りだけの場合、週1~2回の通院が必要で、3~5回の施術で良くなってくれば、継続することで改善する可能性があります。
発症から鍼治療までの時間が短ければ短いほど、改善する可能性は高くなります。
発症から1ヶ月以内であれば完治する例も多く、3ヶ月以内であれば回復の可能性があります。
また、3ヶ月以上たっていても回復した例がありますので、施術を試す価値は十分にあると考えています。
当院の施術の特徴
1.耳の周りに鍼をしない
当院では、耳の周辺に鍼をするだけでは限界がある…と考えています。
高い効果を出すためには、耳の奧(内耳周辺)に血流の改善効果を出さなければいけません。
耳の周辺のツボに鍼をすると、耳の周りの血流はすぐに改善するのですが、耳の奧まで効果を伝えるのはとても難しいです。
当院では、手、足、背中、腰にある耳の奧に効果が届くツボを使い、耳の周辺のツボだけでは得られない効果を積極的に求めていきます。
2.顎関節(がくかんせつ)の調整
内耳の血流を改善するためには、顎関節の調整は極めて重要です。
顎関節の調整することで、その近くにある内耳の血流も良くなっていくからです。
しかし、顎関節には首や肩も関係しています。
そのため、当院では首や肩の状態も調整していきます。
3.鼻のケアを行う
耳の調整を行う時には、鼻のコンディションも考えなければいけません。
鼻の通りなどを良くすることで、耳の調整の効果を高めることができるからです。
鼻の調整も、手足や背中のツボを使い行っていきます。
4.聴力検査(オージオグラム)を参考にします
当院では、客観的に効果を判断して施術を進めていくために、聴力検査(オージオグラム)を参考にしていきます。
2週間に1回程度のペースで聴力検査をしていただき、症状と照らし合わながら治療を進めていきます。
オージオグラムの簡単な見方
持参していただくもの
聴力検査の結果(オージオグラム)をご持参いただけるとより施術効果が分かりやすくなります。
*オージオグラムが、なくても大丈夫です。
耳周りの症例
突発性難聴も含めた「耳周りの症例」は、こちらから。
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